-イラストコンテスト作品-

スマートフォンアプリゲーム『原神』ファンアート
制作期間:2022年7月2日〜7月23日
使用ツール:アイビスペイント
原神公式が主催したイラストコンテストにて、【ラッキー賞】を受賞した作品です。
テーマは「太陽」。キャラクターの持つ個性と世界観を踏まえたうえで、ビジュアルとしての訴求力を高めるため、構図・ライティング・描写技法において以下の点を意識して制作しました。
- 動きのあるシルエット設計:静止画であっても視覚的な流れが感じられるよう、髪や衣装の動きにリズムと方向性を持たせ、画面全体にダイナミズムを付加。特に髪の毛の描写では、躍動感とキャラクター性が損なわれないよう、物体に隠れず自然に見える配置を心がけました。
- 光源の設定と演出意図:テーマ「太陽」を抽象的かつ象徴的に表現するため、キャラクター自体が光源の象徴となるようなライティングを採用。真上からの一般的な光ではなく、正面や斜め方向からの光を選び、キャラクターの顔や体にドラマティックな陰影を与えることで、存在感と物語性を強調しました。
- 色彩とコントラスト:太陽の持つ温度感を色彩面から伝えるため、暖色系のハイライトと対比的なシャドウを適切に配置。視線誘導の観点からも、明暗のバランスを意識した設計を行っています。
本作は、キャラクターファンアートとしての魅力だけでなく、構成力・演出力・技術面を総合的に高めることを意図して制作しました。

スマートフォンアプリゲーム『崩壊:スターレイル』ファンアート
制作期間:2023年9月4日〜9月23日
使用ツール:アイビスペイント
スターレイル公式主催のイラストコンテストに応募した作品です。
ゲームシナリオをもとにキャラクター同士の関係性、そして「過去」と「現在」の対比をテーマに構成を設計しました。
演出と感情の融合:
シナリオ理解を前提とした構成により、ファンアートでありながらもシーン再構築的な要素を強く含み、作品としての完成度と感情的訴求の両立を図りました。
構図設計と象徴性の導入:
本作では、陰陽思想に基づく「太極図」の構成をベースに、ビジュアル全体の象徴性を高めています。メインキャラクターを画面中央に大きく配置し、画面左側に「過去=黒」、右側に「現在=白」となるように色と空間を分割。キャラクターの成長や時間軸の対比が視覚的に伝わるよう設計しました。
背景キャラクターの意味づけ:
メインキャラクターの人生に関わる人物たちを、画面内の黒(過去)・白(現在)のエリアに応じて配置。それぞれの登場人物がどの時期に重要な役割を果たしたかを視覚的に示すことで、鑑賞者に物語性と感情の深みを伝える演出としています。
視線誘導と照明効果:
最も強調したい要素として、メインキャラクターが現在最も大切に思う人物たちを画面中央に配置。その上部からスポットライト状の光源を設定し、視線を中央に集める構図に仕上げました。この照明効果により、作品全体の焦点が明確になり、鑑賞者が自然と主題に目を向けるよう設計しています。

『幻塔アートフェスティバル 第一回イラストコンテスト』応募作品
制作期間:2022年10月20日〜11月30日
使用ツール:アイビスペイント
本作は、オープンワールドRPG『タワーオブファンタジー』に登場するキャラクターたちによる物語の一場面を、自身の解釈をもとに再構築したイラストです。公式のイラストコンテスト「幻塔アートフェスティバル」に向けて制作しました。
- 構図と主題の明確化:
作品の主題として、ストーリー上で重要な役割を果たす黒衣の女性キャラクターを画面中央に大きく配置。全身を描き出すことで視線の中心を担わせ、鑑賞者に一目で焦点が伝わるよう設計しています。視覚的な引きの強さとストーリー性の両立を目指しました。 - シーン演出と空間設計:
物語内でキャラクターたちが力を合わせてパフォーマンスを行う場面を題材とし、舞台演出のような空間構成を意識。下方向からのライトアップによりステージ感を演出し、観客たちの存在も含めて臨場感を高めています。 - ライティングと質感表現:
紙吹雪に反射する光や、スポットライトの照り返しなど、シーン全体の光環境をリアルかつ幻想的に表現。光と影のバランスは、明度を極端に振らず、抑制されたコントラストの中で自然な立体感と空気感が出るよう微調整を重ねました。 - 物語性と没入感の演出:
プレイヤーとして作品世界に深く入り込んだ上で、単なるファンアートにとどまらず、「物語の一瞬を切り取る」視点から構成を行いました。鑑賞者にストーリーの余韻を感じさせるような、静と動の同居した演出を意図しています。